インタビュー・歯科ドック DENTAL DOC

インタビュー・歯科ドックとは

インタビュー・歯科ドックとは

一般的に口腔内環境の悪化は、「口腔内細菌の影響」や「咀嚼筋の咬合力(噛む力)」がそれぞれ、または複合的に関係して生じます。そこに、日々の生活習慣や全身の健康状態、今までの歯科治療歴が関わり、状態を複雑化するケースも多く見受けられます。
この「インタビュー」と「歯科ドック」では、過去から続く状況の整理、現在のお口の中の状態、病状把握、リスク判定から、未来を予想し、治療計画を立案するための診査を行います。

初診時から始まる「インタビュー」にて、患者さんの希望、ご意見、過去から現在までのストーリーを聴かせていただきます。それらを踏まえ、通常、2回目の来院時に行う「歯科ドック」では、「口腔内細菌の影響」や「咀嚼筋の咬合力(噛む力)の影響」等、を把握するための各種検査、「審美分析を行うための資料」の収集を、できるだけ快適に受けていただけるよう丁寧に実施します。

歯科ドックの重要性

現在、お口の中に特別な症状がなく、健康だと思われていても、将来的に病気を発症するリスクが潜んでいる可能性があります。口内環境の異変を早期に察知し適切に対処できるよう、1本1本の歯や歯肉だけでなく、噛み合わせや顎関節、咀嚼筋、口腔内常在菌、生活習慣等の詳細な検査を行い、多角的にお口の状態を把握します。それを踏まえて患者さんと情報共有を行い、それぞれに合わせた診察を計画します。

当院での歯科ドックの検査項目

  • エックス線写真撮影(デンタル18枚、CT、セファロ)

    エックス線写真撮影
    (デンタル18枚、CT、セファロ)

    数種類の撮影法を用い、頭部の骨格、上下の歯と顎の骨、顎関節等を撮影します。噛み合わせや審美性に関わる骨格の確認、虫歯(う蝕)、歯周病の進み具合、歯を支える骨(歯槽骨)、顎関節の状態を診断します。

  • 写真撮影(口腔内14枚法、顔貌)

    写真撮影
    (口腔内14枚法、顔貌)

    お顔、口元、口の中を規格性のある写真記録を行います。
    顔貌や口元の写真からは、口元の審美的な分析を行うだけでなく、骨格、口腔周囲筋、咀嚼筋等の状況を把握するためにも活用します。噛み合わせ等に不調和がある場合は顔貌に状況が反映されることがあり、診断の目安となります。
    お口の中の規格写真は、普段直接見られないさまざまな角度から歯と歯茎の状態を確認できます。現状がわかるだけでなく、治療後の状態と比べて変化を知ることができます。

  • 診断用模型印象採得

    診断用模型印象採得

    診断用の石膏模型を作るために上下の歯を型取りします。仕上がった石膏模型をもとに歯や歯ぐきの状態を確認します。歯のすり減っている状況を把握することができ、噛み合わせの問題を確認することもできます。

噛み合わせの検査

上下の歯の接触状況、咀嚼筋の緊張、顎関節の動きを検査します

  • 顎関節、咀嚼筋の触診

    顎関節、咀嚼筋の触診

    お口を開け閉めした時の下顎、顎関節の動きの確認、下顎を動かすときに使う咀嚼筋の緊張状態を触診します。

  • 咬合採得(CR、ICP、チェックバイト)

    咬合採得
    (CR、ICP、チェックバイト)

    上下の歯の位置関係を記録します。
    しっかり噛み合わせを行なった上下の歯の位置関係(ICP)、体にとって負担が少なく楽にお口を閉じられる上下の歯の位置関係(CR)、歯ぎしりで下顎をずらした際の上下の歯の位置関係(チェックバイト)それぞれの記録を行います。

  • フェイスボウ記録

    フェイスボウ記録

    フェイスボウ(顔弓)を使用し、上顎歯列と左右顎関節の位置関係、顔の基準平面と上顎歯列の3次元的な位置関係を記録します。
    この記録を用い、石膏模型を咬合器に位置付けします(フェイスボウトランスファー)。咬合採得での記録と合わせることで、咬合器上で上下顎の石膏模型の動きを実際の患者さんのお口の動きとして正確に再現することが可能になります。それらをもとに、あらゆる方向に顎を動かした状況での上下の歯の接触状態を把握し、噛み合わせの力の問題等を分析していきます。

歯周病検査

歯周病の進行や病態を検査し、リスク判定を行います。

  • 歯周ポケット検査(プロービング検査)、BOP(プロービング時の出血)、歯の動揺度、PCR(プラーク付着率)測定

    歯周ポケット検査(プロービング検査)
    BOP(プロービング時の出血)
    歯の動揺度
    PCR(プラーク付着率)測定

    歯と歯ぐきの溝、ポケットの深さ、そこからの出血、歯の揺れ、歯垢の付着度などを調べます。プロービング数値4mm未満、BOP10%以下、動揺度0、PCR20%以下であることが健康の目安です。

  • 歯周病原菌検査(orcoa)

    歯周病原菌検査
    (orcoa)

    当院では、最重要歯周病原性菌である、ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.g.菌)のPCR検査を行います。P.g.菌は歯周病の発症と進行に深く関与しているだけでなく、アルツハイマー病、心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な病気の発症にも関わる場合があることがわかっております。
    検査は歯と歯の間を通した歯間ブラシに付着したプラーク(歯垢)を用いますので、痛みを感じることなく安心して受けていただけます。

  • 歯周病リスク評価(OHIS)

    歯周病リスク評価

    上記歯周病検査に基づき、現在の歯周病の進行レベルや将来の病状を予測します。それを参考に、患者さん個人に合わせた適切な歯周病予防・治療を計画し、診療を行います。

う蝕リスク検査

う蝕(虫歯)の発生、進行に関わる各種項目の検査を行い、リスク判定をします。

  • 生活習慣アンケート

    生活習慣アンケート

    お口の健康に関わる生活習慣、現在のお口のセルフケアに関する状況を確認させていただきます。

  • 唾液検査(サリバテスト)

    唾液検査
    (サリバテスト)

    唾液分泌量の計測、お口の中のミュータンス連鎖球菌、ラクトバチラス菌を培養し確認します。

  • う蝕リスク評価(CAMBRA)

    う蝕リスク評価
    (CAMBRA)

    上記検査項目からう蝕のリスク評価を行います。わかりやすい評価シートを用い、具体的な虫歯予防法を検討します。

口腔がん検診

  • 口腔がん検診

    視診・触診、口腔内写真撮影などでお口の中の粘膜、舌、歯ぐきの状態を調べます。悪性が疑われた場合は、専門の医療機関をご紹介します。

料金表

歯科ドック

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診療項目・内容 料金 一般的な
治療期間
一般的な
治療回数
検査費用(小児) 44,000 2時間 1~2回
検査費用(成人) 88,000 3時間 1~2回

※料金は税込金額です。
※治療期間・回数は目安です。症状などによって異なりますので、詳しくは歯科医師にご確認ください。